口臭に関するよくある質問のご紹介
口臭は遺伝しますか?
口臭自体が遺伝することはありませんが、口臭が出やすい口の中の構造、例えば磨き残しや歯垢(プラーク)が付着しやすい歯並びなどは遺伝する可能性があります。
食後の口臭が気になるのですが、どうすれば防げるでしょうか?
食後に臭う場合の多くは、食べるということが関係しています。食後に口臭を引き起こす場合は、2つの理由が考えられます。
1.口の中のどこかに食べ残しが存在していて、食後時間がたってからそれが唾液の中の消化酵素によって分解を受けることにより口腔内のpH(酸性度)が低下していき、結果として細菌の酵素活性が高まって口臭ガスを発生する場合。
2.食後における唾液の不足、もしくは唾液自体の緩衝能力(pHの変化に対して、常に一定のpHを維持しようとする能力)の低下
対応策としては 食後の食べ残しは歯と歯の隙間や歯ぐきにあるのではなく、圧倒的に、舌の表面および歯ぐきとほっぺたの隙間などの粘膜に潜んでいることを認識しておく事が必要です。一日のうちで食後は最も細菌の活性レベルは低いので、細菌をコントロールするための歯磨きは不要。(市販の歯磨き剤使用はかえってマイナス要因)舌表面の食べ残し対策が非常に重要で、水を口に含み口の中で軽くぶくぶくして粘膜の隙間に潜む食べ残しも取り出し、飲み込む(食後直ちに行うので汚くないはず)、これによって舌を動かし、水を飲んだことにもなるので、さらさらした自浄性に富む唾液はすぐに出てきます。先の歯磨きで失った唾液の損失を取り返すことが可能です。
いつものどの奥の方から嫌なにおいがする感じがあり、味もします。それはどんな瞬間にもずーっと継続して臭いがします。アトピーもあるんですが関係があるの実際に自分の息を手のひらに当ててみても臭いがします。何を食べたかにもよると思いますが臭いの感じがその都度違います。
7つの可能性が考えられます。
1.喉の奥や舌の奥の免疫過敏(アレルギー性素因)
2.耳鼻科的・歯科的慢性炎症(虫歯や歯周病ばどの一般的歯科的問題)
3.内科的問題
4.精神的緊張から来る、口腔内緊張の結果としての嫌気的状況の持続
5.口腔生理機能の抑制・および低下
6.口腔内の乾燥および安静時唾液流量の不足
7.上記のいくつかが複合した状態
「実際に自分の息を手のひらに当ててみても臭いがします。」
そのようにして感じる臭気と、他人が会話距離において感じる口臭の感じは全く異なります。過剰な不安は禁物、他人による実際の嗅覚評価のみが正しい情報です。その他は当てになりません。口臭専門医に確認してもらってください。
「何を食べたかにもよると思いますが臭いの感じがその都度違います。」
一般の人も、一日のうちで口臭は変化しています。自覚的臭気におびえている可能性もあります。自覚的臭気と他覚的臭気は似ているがそのレベルは全く異なります。咀嚼回数を上げること(毎回30回以上を意識する。)
アトピーがある場合は、ありとあらゆる口臭内の物理的刺激や化学的刺激を排除した方がいいです。界面活性剤や、アルコールを含む市販の歯磨き剤や洗口液は極力避けた方がいいです。また、強い力での歯磨きのやりすぎ、長時間の歯磨き(3分以上)、舌磨き習慣は避ける必要があります。いずれも、口腔内乾燥を助長し口腔内過敏を誘発する可能性があります。
治療後に口臭が再発しませんか?
治療後も定期的な歯科検診を行なうと再発しないでしょう。叉、蓄積した歯石なども定期的に専門的に除去することと、口腔衛生の自己管理を十分にすることで防ぐことが出来ます。叉、規則正しい生活習慣と食生活に心がけ、精神的なストレスを上手に緩和することも重要です。
口臭が起こっているかを自分で確かめる良い方法はありませんか?
客観的口臭(他人が感じる自分の口臭)を自覚することは非常に難しいです。 常に一定のレベルで存在する自分の臭気に対して、嗅覚は麻痺するからです。但し、コップに息を吹き付けるとか、手をかざして臭気をかいでみるなど条件を変えると認知できますが、これらの条件は通常会話の状態とは異なるので、会話の時に相手が感じる臭気とは一致しません。最も正確なのは、信頼できる第3者に臭ってもらうことです。
口臭はkissとかでうつりますか?細菌がうつって自分も臭くなるのですか?
口臭は、直接的な原因、例えば、ガスを発生する悪玉の菌が相手の口にいたとします。(これだけではありません)キスにより、あなたの口にその菌が入ったとしても、その菌がある程度の数に増えて、舌の溝や、歯茎に定着しない限り、その菌による、口臭に発展することはありません。仮にそうなったとしても、唾液の自浄システムが正常に機能している限り口臭には発展しないのです。
自分では口臭があるのに家族や友人には否定されます。どうしたらいいですか?
口臭が気になりだすと常に気になる臭気を嗅ごうとする為に、嗅覚閾値が低下(臭いに敏感になる)していくことが考えられます。 したがって、通常なら決して感じることのできない臭気レベルについても臭気を感じる様になります。しかし自覚する臭気は、他人が感じる臭気とは、その種類や強さも違うことを理解しなければいけません。 家族の証言を信じることができなくなれば、すでに、精神的な問題に発展している可能性も高く、専門的な治療が必要な場合があります。
不安の原因は、客観的な口臭の評価が自分でできないことにあるので、口臭外来など専門科を受診してみてください。
外国の方はよくキスをしますが、向こうの人は日本に比べて口臭の方は少ないんでしょうか?
例え健康な人でも成人は、一日に何回も他人を不快にする生理的口臭や飲食後の口臭が起こります。キスしたり頬ずりしたり、会話の前に必ず顔が接近するほど近い距離でスキンシップをするコミュニケーション文化を持つ白人社会では、キスする位置の息や唾液が臭いことは、社会なルール違反と考えられています。したがって、誰にでも起こる生理的口臭についても、いろいろなシステムを使って積極的にブレスコントロールする習慣を持っているのです。残念なことに、その大半は日本の薬事法という法律のために輸入も生産販売もできませんが何もしなかったら、欧米人の息もアジア人と同じように近い距離では臭いです。ほとんどの人は、口元から30センチ以内の息は臭いのが日本人の姿です。よく、「生理的口臭は誰にでもあるから気にしないように」言う人がいますが、あなたのように若い人は、これからさらに国際化が進むので、神経質なほど気にしてきれいでいて欲しいです。そのためのノウハウを常に提供していきますから・・
ある病院で口臭相談をした所、先生が気にならないと言われました。私はあると思うんですけど。
これが口臭治療の問題だと思います。先生が気にならないことが問題ではなく、患者さんが気になっている以上、この気になる患者側の主観的臭気についての積極的な対応をしない限り、多くの患者は救われない気がします。現在の口臭治療の問題は、治療サイドの評価を押し付けることが問題です。診療現場でも知ることのできない口臭は生理的口臭に代表されるように存在するわけですから、十分な患者の聞き取りと調査をしないと、患者の訴えや悩みは理解できなくなります。